リレー侍 2大会連続決勝進出 桐生“快挙”へ覚悟「歓声をもっと上がる順位に」19年以来メダルへ激走だ

 「陸上・世界選手権・男子400メートルリレー予選」(20日、国立競技場)

 男子400メートルリレー予選は日本(小池祐貴、柳田大輝、桐生祥秀、鵜沢飛羽)が38秒07の2組3着で21日の決勝に進んだ。全体では5番目のタイム。同1600メートルリレー予選は日本(中島佑気ジョセフ、佐藤風雅、吉津拓歩、今泉堅貴)が2分59秒74の2組6着で落選した。女子5000メートル決勝は田中希実(26)=ニューバランス=が15分7秒34で12位だった。男子円盤投げの湯上剛輝(トヨタ自動車)は予選落ちした。

 自国開催の大舞台のフィナーレを飾る準備は整った。リレー侍が組3着でゴールし、2大会連続の決勝進出。桐生は「バトンは安全にいこうと思っていた。予定通り着順で決められた」と充実の汗を拭った。

 1走にベテラン小池を大抜てき。本人は「まじか」と面食らったというが、短い時間で状態を整え、レースでは上々のスタートを切った。2走の柳田につなぐと、ロスの少ない美しいバトンを桐生が受けた。カーブでぐんぐんと加速する。英国、オーストラリアと先頭で競り、最後は鵜沢が3番手でゴールに飛び込んだ。国立から起こる地鳴りのような拍手。小池は「しびれた」と興奮気味に振り返った。

 日本が順調に予選通過を決めた中、他国では波乱が続出した。優勝候補のジャマイカ、パリ五輪銀メダルの南アフリカ、同銅メダルの英国がいずれもバトンミスで失格。銅メダルを獲得した19年ドーハ大会以来のメダル獲得に向け、リレー侍に追い風が吹いてきた。

 大会前に設定した表彰台ラインは、日本記録(37秒43)を更新すること。桐生は「今後、味わうことがない歓声だと思う。その歓声をもっと上がる順位にしてメダルを取って、しっかりゴールしてもらえるように1、2、3走でリードを取りたい」と覚悟を固めた。4年前、国立競技場での東京五輪。つながらなかったバトンを、今ここでメダルとともにつなぐ。

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