17歳久保凛、予選敗退に涙止まらず「何もできずに終わった。すごく悔しい」目真っ赤も必死に前向く「もっと強くなってこの舞台に」【世界陸上】
「陸上・世界選手権・女子800メートル予選」(18日、国立競技場)
世界陸上初出場で日本記録保持者の久保凛(17)=東大阪大敬愛=は2分2秒84で3組7着となり、史上初の準決勝進出ならなかった。
前半から集団の後方となると、インコースに陣取り上位を伺ったが、3コーナーから置かれ、最後の直線で1人を交わしたが、世界のスピードの前に屈した形となった。レース後は悔しそうに電光掲示板をみつめた久保。レース後は笑顔も浮かべながら「今回が初めて世界陸上でたくさんの声援をうけて走れることが幸せだった」と語ったが、レースを振り返ると、瞳には涙がにじんだ。「全然最初から想定していたレースプランにはいけなくて、前半から何もできずに終わってしまった。すごく悔しい。やっぱりまだ差があるなと感じて、スローペースになってもラストついていける力も必要だと思ったし、分かっていてもできないのはまだ力不足」と、目を赤くした。
それでも無限の可能性を秘める17歳が大きな経験を積んだ。泣きじゃくった後、「もっと強くなってこの舞台に戻ってきたい。17歳で世界陸上出れて、初めてが東京。奇跡だと思う。この経験を無駄にしないようにしたい」と、未来を見据えた。
◇久保凛(くぼ・りん)2008年1月20日生まれ。和歌山県出身。東大阪大敬愛高3年。800メートル日本記録保持者。23年に全国高校総体で初優勝。24年は大会新記録で連覇を果たした。24年日本選手権で初優勝。いとこはサッカー日本代表MFの久保建英。
◇女子800m日本勢の成績
05年ヘルシンキ大会 杉森美保 予選6着敗退
07年大阪大会 陣内綾子 予選7着敗退
22年オレゴン大会 田中希実 予選7着敗退





