桐生祥秀は10秒28、3組5着で予選敗退「不甲斐ない走りで申し訳ない」 同組の王者ライルズは9秒95で準決勝へ
「陸上・世界選手権・男子100メートル予選」(13日、国立競技場)
日本選手権優勝の桐生祥秀(29)=日本生命=は、3組6レーンで走り、10秒28で組5着に終わり敗退が決まった。2大会連続で男子100メートルと200メートルの2冠を目指す5レーンのノア・ライルズ(米国)は9秒95で1着となり14日の準決勝に進んだ。
桐生はレース後「もう1、2本走ろうと思ったけど走れなかったので不甲斐なさが出た」と悔しそうに話した。「もっとよい結果を、今年日本選手権を優勝してそのままの勢いでいくつもりがつまずいてしまった。まだリレーもあるので心を切らさずに準備したい」と前を向いた。
「準決勝に残って決勝で勝負するプランが、予選で崩れてしまった。不甲斐ない走りで申し訳ない」と謝罪した桐生。「スタート前からリラックスしていって、トップではないと思ったけど日本選手権と同じくらいのタイム(9秒99)だと思った。しっかりとタイムを出して走りたかった」と感覚とはかけ離れた記録を悔やんだ。ライルズと同組で走るなど重圧もあったが「しっかり顔を上げていけたと思ったけど、予選落ちしたので何を言っても意味はない」とも。同時に「これだけ入るスタジアムは見たことないので、もう1本2本走りたい思いはある。メンバーはどうなるかわからないけど、1週間あるのでアピールしながら任されたら仕事をしたい」とリレーへの思いも口にした。
今季は7月の日本選手権で5年ぶりに優勝し、8月3日の大会では8年ぶりの9秒台となる9秒99をマークするなど好調を維持。世界選手権での最高成績は、19年ドーハ大会での準決勝進出。東京大会へは「(決勝に)立ちたいという思いと、メダルを取りたいという思いは、考えれば考えるほどテンションが上がる」と自身初の決勝進出へ意気込んでいた。





