世界陸上 川野将虎がゴール直後に倒れる→けいれんのアクシデント 医療スタッフ駆けつけ国立が騒然 日本選手史上初の3大会連続メダル逃す

 「陸上・世界選手権・35キロ競歩」(13日、国立競技場周回コース)

 悲願の金メダルを目指した川野将虎は、ラスト1周となったところで失速。18位でゴールし、日本選手では初となる世界陸上3大会連続のメダルも逃した。フィニッシュ直後には倒れ込み、前身がけいれん。すぐ医療スタッフが駆けつけ国立競技場は騒然となった。

 スタート直後から先頭集団のトップでレースを引っ張った川野と勝木。中盤には3人に絞られ、25キロ付近でウルタド(エクアドル)が抜け出した。残り4周の段階で川野がぴったりと背後で追走し、勝木はやや引き離される展開となった。

 27キロ付近で突然、川野が蛇行を始め、胸を押さえて立ち止まるシーンがあったが、競技続行。するとトップのウルタドが残り3周となった中で3度目のペナルティーを受け、3分30秒の待機が命じられた。この間に川野がトップに立ち、勝木が2位に浮上。金メダル争いは日本勢に絞られた形になったかと思われたが、カナダのダンフィーが猛烈な勢いで浮上してきた。

 勝木をかわし、30キロを超えたところで川野は抜かれて2位に。懸命に食い下がったが、徐々に差を広げられてしまった。さらにラスト1周となったところでスピードが落ちて失速。ボンフィム、勝木らにかわされ、ほぼ徒歩の状態で蛇行しながら懸命に歩いた。

 川野は、前々回の22年オレゴン大会で、1秒差で敗れ銀メダル。ゴール直後は、地面を何度もたたき、突っ伏して悔しがった。23年のブダペスト大会では銅メダルを獲得していた中、3大会連続のメダルはならなかった。

 その後、車椅子に乗せられて搬送された川野。苦しそうな表情で左胸を押さえるシーンもあった。

 レース後、日本陸連の谷井ディレクターは「選手のレース後のコンディションは会えていない選手もいるが、それぞれ医務室に行ってアイスバスに入ったり、早急な対応をして問題ない状況でいます」と説明した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス