バレーボール男子 日本またイタリアに逆転負け…パリ五輪から2連敗 敗戦の中で22歳西山キラリ「良いプレーできた」

 「バレーボール男子・世界選手権壮行試合、日本2-3イタリア」(6日、ららアリーナ東京ベイ)

 1974年メキシコ大会以来51年ぶりのメダル獲得を狙う世界選手権(12日開幕・フィリピン)に向けた強化試合として行われ、世界ランク5位の日本は、同2位のイタリアに2-3で逆転負けした。昨夏のパリ五輪の準々決勝から2連敗を喫し、通算成績は27勝43敗となった。

 第1セット。序盤は連係が合わず苦戦したが、中盤からエース石川祐希らの活躍で息を吹き返した。体を半身にしながらストレートに打ち抜くと、次はクロスに強打を放って連続得点。終盤には高橋藍のバックアタックも飛び出し、25-23で先取した。

 ただそこからはイタリアに押され、第2セットを18-25で献上。第3セットも22-25と競り負け、逆転を許した。

 石川、高橋藍ら主力を温存して迎えた第4セット。控えメンバーで22歳のオポジット西山大翔(大阪B)が存在感を示した。コートの角を狙う技ありの攻撃で得点すると、右サイドからのスパイクも何度もさく裂させた。サービスエースも飛び出し、第5セットはブロックポイントも得るなど攻守で躍動。敗戦の中でアピールを成功させ、「良いプレーができた。それは満足している。自分の言いポジションでスパイク、サーブが打てた。すごいよかった」と笑顔を見せた。

 52年ぶりのメダル獲得を目指したパリ五輪は、準々決勝でイタリアに敗戦。28年ロサンゼルス五輪でのリベンジを見据え、再出発を切った。この日は黒星になったが、7日にもう一度イタリアと同会場と対戦する。あくまでも壮行試合だが因縁の相手に白星を挙げれば、世界選手権をいいイメージで迎えられるはず。石川は「イタリアという強いチーム相手に良いプレーができなかった」と振り返りつつ、「明日もう1戦できる。世界選手権前の良い強化試合にしたい。自分たちにとってプラスしかない」と意気込んだ。

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