大坂なおみ 産後初の四大大会で16強入り「本当に長い旅だった」次戦ガウフ戦心待ち「人生のこの時点で試合ができるのは特別」

 「テニス・全米オープン」(30日、ニューヨーク)

 女子シングルス3回戦で第23シードの大坂なおみ(27)=フリー=は第15シードのダリア・カサトキナ(オーストラリア)に6-0、4-6、6-3で勝ち、4回戦に進出した。2023年7月の出産から復帰後の四大大会で初めて3回戦を突破した。次は第3シードで23年優勝のコリ・ガウフ(米国)と戦う。女子ダブルス2回戦では青山修子(安藤証券)王雅繁(中国)組がビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)アン・リー(米国)組に6-1、6-3で勝った。穂積絵莉(日本住宅ローン)ウリケ・アイケリ(ノルウェー)組、柴原瑛菜(橋本総業)マグダ・リネッテ(ポーランド)組は敗退した。

 完全復活へ、一つの壁を越えた。女子シングルス3回戦で大坂が自身より上位シードのカサトキナを破った。2023年7月の出産から復帰後初の四大大会16強入りを決め「本当に長い旅だった。思い描いていたものとは違うけれどうれしい」と喜んだ。

 第1セットはカサトキナが八つのダブルフォールトを犯す不調もあり、6ゲームを連取。第2セットは息を吹き返した相手のベースライン付近を攻めるショットに手を焼き、勝負はフルセットにもつれた。

 第3セットは2-1の第4ゲームが分岐点だった。正確なリターンでミスを誘い、先にブレーク。勢いに乗り、相手の左右の揺さぶりにも食らい付き、強打を浴びせ続けて押し切った。「守備に自信がついてきている。スピード強化のおかげで球を拾えるようになった」と誇った。

 次は23年大会女王のガウフ戦だ。この大会で過去に唯一戦った19年は3回戦でストレート勝ち。涙を流す当時15歳の有望株を、コート上でのインタビューに誘った気遣いが話題になった。「彼女は今や大会の主役のような存在。自分の人生のこの時点で試合ができるのは特別」と心待ちにした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス