新体操 村田強化本部長 威圧的指導で揺れた当時回顧「離れた方がいいのか続投か正直迷った」新体制後は「何を言われようと気持ち揺るがなかった」

 笑顔で成田空港に帰国した鈴木歩佳主将(右から3人目)ら日本代表
 笑顔で成田空港に帰国した鈴木歩佳主将(前列左)、村田本部長(前列右)ら
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 新体操日本代表が26日、世界選手権を終えて開催地のリオデジャネイロから成田空港に凱旋(がいせん)帰国した。団体総合では日本勢初の優勝を果たし、種目別リボンでは銀メダルを獲得。村田由香里強化本部長は「今大会で金メダルを取れたのも今頑張っている選手はもちろん、これまで代表だった選手、それに関わってくださった全ての方々の功績や、築かれた道があって得られたものと実感した。感謝の気持ちでいっぱい」と感慨を込めた。

 今年は威圧的指導問題などで一時休養する時期はあったが、山崎浩子前強化本部長を助言役に置く新体制で続投した。村田強化本部長は「一時期は離れた方がいいのか、それとも一度ついた立場なので続投した方がいいのか、とても迷ったのは正直なところ」と当時の率直な心境を告白。ただ選手や多くの関係者と会話する中で、「もう一度選手たちと一緒に頑張って今まで積み上げてきたものを成果として残したい」と使命を全うする気持ちが強くなった。

 覚悟を決めてからは、周囲の声が聞こえても心は揺れなかった。メダル獲得の原動力になった6月の石垣島合宿や、「世界で自分たちの力を出し切って評価されるのは、どうしたら良いかを考えて強化に当たってきた」と選手と対話や相談を重ねながら練習するなど指導方法を変更。チームとして立て直し、今回の強化につなげた。「何を言われようとも気持ちは揺るがなかった。新たに携わってからは、そういう気持ちで向かうことはできた」と振り返った。

 去就は今大会後に検証することとなっている。村田強化本部長は「協会の意向で、いろいろと話してくださって決まっていく流れになっている。選手にとって良い体制になれば。続投になれば私が思っていることをしたいし、そうじゃないのであれば、引き継いでまかせるだけかなと思う」と話すにとどめた。

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