成田実生 女子400メートル個人メドレー・銀メダル獲得 18歳の逸材が後半に爆発!両親の前で勇姿「すごくうれしい」
「水泳・世界選手権」(3日、シンガポール)
競泳400メートル個人メドレーの決勝を行い、女子で18歳の成田実生(ルネサンス金町)が4分33秒26で、男子は2024年パリ五輪2位の松下知之(20)=東洋大=が4分8秒32で、ともに銀メダルを獲得した。男子で西川我咲(あさき)=東洋大=は4位。女子で小堀倭加(あいおいニッセイ同和損保)は7位。男子高飛び込みでパリ五輪銀メダルの玉井陸斗(18)=滋賀・立命館ク=は492・55点で6位だった。
18歳の逸材が、シンガポールで素質を開花させた。成田が後半に爆発力を見せ、銀メダルをつかみ取った。前半の200メートルは7番手だったものの、3種目目の平泳ぎで一気にメダル圏内に浮上。最後の自由形でも踏ん張った。観戦に駆けつけた両親の前で勇姿を披露し「すごくうれしい。見てる側ははらはらする展開だったと思うが、自分の思うままに泳げた」と笑みがこぼれた。
メダル争いを視野に入れ、大会前のスペインでの高地合宿中、ライバルのラップタイム分析に初めて取り組んだ。駆け引きに必要な情報量が増え「勝負を本気で意識して、一段階上の準備ができた」という。
高地合宿で男子の松下、西川らと同じ練習をしたことも目線を引き上げた。本気で金メダルを目指す2人に「ついていけばトップ選手の仲間入りができる。絶対に逃げない」と決めて食らいついた。
この種目で23年大会は8位。そしてパリ五輪は6位。ひたむきに努力を重ねてきたスイマーが、自身初の世界選手権のメダル獲得へとつなげた。
◆成田 実生(なりた・みお)2006年12月18日、東京都出身。東京・淑徳巣鴨高に進み、2022年世界ジュニア選手権の個人メドレー2種目と、400メートルメドレーリレーで3冠を達成した。400メートル個人メドレーで23年世界選手権8位、24年パリ五輪6位。明大1年在学中。ルネサンス金町所属。162センチ、48キロ。





