サニブラウンが桐生を祝福「同じ日本選手団としてとてもうれしい」 世界選手権代表切符獲得へ「焦りは全くない」
陸上男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(東レ)が3日、海外でのトレーニングへの出国前に羽田空港で取材に応じた。7月に行われた日本選手権では、右股関節上部の骨挫傷の影響もあり予選敗退。しかし、現在は回復傾向で約1週間前からスパイクを履いての練習も行っているといい「しっかりコンディションを合わせていければ。出力は結構上げています」と話した。
9月の世界選手権東京大会まで残り約1カ月半。この日の午前には富士北麓ワールドトライアル(山梨)で元日本記録保持者で、日本選手権を制した桐生祥秀(日本生命)が参加標準記録(10秒00)を切る9秒99をマークし、代表権が確実に。また、守祐陽(大東大)も10秒00でゴールし、代表選考の2番手に躍り出た。
既に昨夏のパリ五輪で9秒96をマークしているサニブラウンは現在、代表選考の3番手。ライバルたちが続々と好記録を出す中だが「焦りは全くない。できることは毎日やってきているし、これから1カ月しっかり準備して合わせる形になる。自分の目標にしっかりつなげるというのが一番大きい」と落ち着きを見せた。
また、代表切符を手にした桐生には「桐生選手がこれまで頑張ってきていたのは知っていますし、同じ日本選手団としてとてもうれしい。お互い刺激しあって、切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていければ」と笑顔を浮かべた。





