体操女子・宮田笙子復帰戦 団体金に貢献 飲酒と喫煙の発覚で五輪辞退から1年「この瞬間が自分にとって幸せ」
「世界ユニバーシティー夏季大会・体操」(24日、エッセン)
体操女子団体総合で日本(牛奥小羽、宮田笙子、岡村真=まな、深沢こころ、芦川うらら)が金メダルを獲得した。柔道は男子81キロ級の天野開斗(東海大)、女子で63キロ級の谷岡成美(日本エースサポート)と70キロ級の前田凜(環太平洋大)が優勝した。
飲酒と喫煙の発覚でパリ五輪出場を辞退してから1年。宮田は代表復帰戦で4種目合計1位と活躍し、金メダル獲得の立役者になった。「日本代表のみんなが盛り上げてくれる、この瞬間が自分にとって幸せだなと、また感じることができた」。チームメートと並んだ表彰台の真ん中で、笑みがはじけた。
引退も考えたどん底からはい上がり、村上茉愛監督は「強くなった。チームのために演技できるようになった」と変化を感じ取る。心の浮き沈みが激しく、ミスを引きずりやすかった姿も消えたという。宮田が集中力を保てば優勝に近づくと期待感を伝え、チームの軸として送り出した。
落下のリスクが高い平均台を乗り切るとガッツポーズし、得意の床運動は迫力ある空中技で客席を沸かせた。「海外での試合はやっぱり楽しい。また上(のレベル)に上りたいと思うきっかけになる」。再出発の実感をかみしめた。





