元横綱武蔵丸の弟子、初の幕下無傷4連勝に手応え「親方の言う意味が分かってきた」
「大相撲名古屋場所・7日目」(19日、IGアリーナ)
東幕下39枚目の日向龍(武蔵川)が、西幕下33枚目の島津海(放駒)と対戦。寄り切って一番相撲から4連勝、勝ち越しを決めた。島津海は3勝1敗とした。
幕下では自身初の無傷4連勝。立ち合いで右まわしを取り、力強く寄り進んだ。「しっかり当たれたので、いい流れで取れた。体が動いている」と手ごたえを口にした。
夏場所は自己最高位だった西幕下23枚目で2勝5敗とはね返された。今場所に向け連日5、6食をとり増量に努めた。場所前の体重は113キロから119キロに。「体重が増えて当たり負けしなくなった」と成果を出した。
師匠の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)は、現役時代は強烈な突き押し、右四つを武器に一時代を築いた。日向龍は「まわしを浅く取れ、と言われています。まわしの取る位置、頭をつける位置を指摘される。だんだん親方の言う意味が分かってきた」と成長の要因を説明した。
もっとも強く言われるのは立ち合いだ。「とにかく立ち合いを意識して強く当たること。その後は流れで体が動く」と心がけている。残り3番の成績次第で、自己最高位更新がかかる。現師匠初の関取誕生へ。日向龍は「残りを一日一番、一生懸命やりたい」と誓っていた。





