バドミントン シダマツ国内最終戦で“鬼門突破”初ベスト4!志田「涙出た」 1時間26分フルセット激闘制す

 女子ダブルス準々決勝でポイントを奪い、ガッツポーズする志田千陽(右)、松山奈未組
 女子ダブルス準々決勝で韓国ペアに勝利し、笑顔を見せる志田千陽(右)、松山奈未組
 女子ダブルス準々決勝でプレーする志田千陽(奥)、松山奈未組
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 「バドミントン・ジャパン・オープン」(18日、東京体育館)

 女子ダブルス準々決勝が行われた。昨夏のパリ五輪銅メダルで、8月の世界選手権(パリ)限りでの解散を発表した志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)は、世界ランク7位のキム・ヘジョン、コン・ヒヨン組(韓国)に2-1で勝利し、初のベスト4が決まった。直近2大会は準々決勝敗退が続いており、シダマツとして臨む国内最終戦で“鬼門”を突破した。

 「最後だと思って頑張ろうと松山と話した。ここを超えられたことは大きい。『よっしゃー』って涙が出た。勝ってうれしいのか、超えてうれしいのか分からない。やりきった」(志田)

 第1ゲームは中盤から逆転を許し、19-21で献上。接戦を落とし、続く第2ゲームは開始から悪い流れが漂ったが、シダマツが意地を見せた。持ち味の速いローテーションから松山の強打や、志田の相手の逆を突くショットが飛び出し、5連続得点などで一気にリード。一時は同点に追い付かれたが2点差で逃げ切り、試合を振り出しに戻した。

 最終ゲームは、点を取り合う一進一退の展開。国内最終戦に集まったファンからは「シダマツ1本!」の声が飛び交った。20-18と先にマッチポイントを握ると、最後は松山が冷静にコート外に落ちるシャトルを見送って決着。1時間26分の激闘を制し、2人からは笑顔をとともにガッツポーズが飛び出した。

 19日は初の準決勝。家族も応援に来ることができる土曜日まで勝ち残ることができた。松山は「やっとここまでこられた。みなさんに楽しいと思ってもらえるようなプレーができたら」と気持ちを込めた。

 志田が高校1年、松山が中学3年で参加したジュニア日本代表合宿をきっかけに、14年からペアを結成。節目の10年目となった昨年は、パリ五輪で銅メダルを獲得した。ただその後は世界一を志す志田と、モチベーション意地に苦しむ松山との間に目標の相違が生まれたため、8月の世界選手権限りでの解散を決断。今大会はシダマツとしての国内最終戦として臨んでいる。

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