大の里が初金星配給「良くないところが出た」悪癖の引き技で王鵬にまさか横綱初黒星

 「大相撲名古屋場所・4日目」(16日、IGアリーナ)

 横綱豊昇龍は阿炎に押し出され3日連続、新横綱大の里も王鵬に押し出され自身初めて金星を許した。東西2横綱の番付でそろって金星を配給するのは、2020年初場所3日目の白鵬と鶴竜以来。豊昇龍は左足親指の状態が悪い様子で、新横綱場所だった今年春場所以来の休場危機に陥った。大関琴桜は若元春を寄り切り2勝2敗とした。無傷4連勝は早くも関脇霧島、玉鷲、一山本、御嶽海の4人のみ。4年ぶりに東西の横綱がそろったが、混戦模様だ。

 大の里はいかにも悔しそうな表情だった。封印しつつあった悪癖の引き技で横綱初黒星。初の金星を許し「良くないところが出た。映像を見てしっかりやる」と小さな声で反省を繰り返した。

 最近1年間で3勝2敗と難敵の王鵬を立ち合いから土俵際まで押し込んだ。だが逆襲を受けて体が離れると、たまらず引いてしまう。押しに下がって左足が俵を割り「足が出なかった」。結びの一番で座布団が舞ったことには「いや、覚えていない」とうつむいた。

 3連敗と不振の豊昇龍が休場の危機に立たされ、新横綱には一層の重圧がかかる。土俵下の九重審判長(元大関千代大海)は「しっかりと立て直す能力が高い。心配していない」と評する。直近2場所は連敗がない大の里。「また切り替えて、集中してやっていく」と最後は力強い口調に戻っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス