ラグビー日本代表 12年ぶりウェールズ撃破 前半7-19から後半逆転!エディーHC手腕疑問視雑音封じた「大きな勝利」
「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表24-19ウェールズ代表」(5日、ミクニワールドスタジアム北九州)
世界ランキング13位の日本代表が同12位のウェールズ代表に24-19で逆転勝ちした。通算15度目の対戦で2013年以来となる2勝目を挙げ、今年最初のテストマッチを白星で飾った。日本は7-19で折り返した後半、途中出場のFB中楠一期(BR東京)のトライで追い上げ、17-19の30分にWTBハラトア・バイレア(東京ベイ)のトライでリードを奪った。ウェールズはテストマッチ18連敗となった。両チームは12日にノエビアスタジアム神戸で対戦する。
試合終了の笛が鳴るとリーチ主将はピッチであおむけになって両拳を突き上げ、選手は次々と抱き合い歓喜に浸った。欧州6カ国対抗に出場する伝統チームを倒し、ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「若いチームにとって自信になる大きな勝利だ」と結果の価値を強調した。
蒸し暑い気候で優位に立てるともくろんだ前半はミスが目立って7-19で折り返した。それでもリーチは「80分トータルで考えていたので、焦りはなかった」と逆転するシナリオを思い描いた。
想定通り後半に運動量が落ちたウェールズに対して右ラインアウトから連続攻撃で左へ展開し、19分にFB中楠が飛び込みトライ。SO李承信のゴールとPGで2点差に迫り、完全に流れを引き寄せた。
WTBで代表初出場した石田は「エディーさん(ジョーンズHC)にはラスト10分で勝負を決めるとずっと言われていた」と明かす。その言葉通り、後半30分にラインアウトモールから押し込んで逆転。HCが「圧倒していたので代える必要がない」とFW第1列の3人をフル出場させた異例の采配も実った。
昨年4勝7敗と低調でHCの手腕を疑問視する声もあった中、李承信は「エディーさんの存在を証明するために大事な一戦だった」。結果で雑音を封じ込め、チームの一体感も高まる1勝となった。





