強行出場のサニブラウンは予選落ち 全治3週間の右股関節負傷抱えスピード乗り切れず 10秒45で組4着「精いっぱいやった」世界選手権代表内定ならずもランキングなどで代表入りの可能性
「陸上・日本選手権」(4日、国立競技場)
男子100メートル予選が行われ、前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(26)=東レ=は10秒45の7組4着で予選落ちに終わった。
サニブラウンは前日会見で6月26日の練習でアクシデントがあり右股関節上部の骨の挫傷で全治3週間と診断されたことを告白。世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破しており、今大会で3位以内なら世界選手権代表に内定、決勝進出なら代表入りに大きく前進する状況に、「日本選手権に出場してやれることはやるという決断」と覚悟を明かしていた。
スタート後、スピードに乗り切れず、なんとか食らいついていったが、3着争いからは遅れた。
レース後は「痛みはあったが、できるだけのことをやって挑んだ。普通に痛みはあります。しっかりもっといい記録を出せたらよかったが、精いっぱいはやった。頑張っている姿を見せられたのはよかった」と振り返り、「やっぱりこういうアクシデントがあるのもスポーツの一部。まだチャンスはあるので選ばれた時に怪我を治して準備していかないといけない」と語った。
参加標準を突破しており、世界ランキングなどにより代表入りの可能性を残している。



