大の里 36度超の名古屋で大忙し 朝稽古→IGアリーナで力士会 市役所&県庁訪問→夜はパーティー 

 新横綱大の里(25)=二所ノ関=が1日、名古屋場所に向けて大忙しの本格始動をした。朝に愛知県安城市内の部屋で稽古を行い、昼から夜にかけて立て続けに行事参加が続いた。優勝を重ねる横綱にとっては“宿命”ともいえる多忙さ。その負担を乗り越えて、3場所連続優勝のスタートとなる初日に向け、調整を続けていく。

 この日の名古屋の最高気温は36度超。さすがの大の里も疲労はあるだろうが、表情には出さなかった。夜に名古屋市中区のホテルで行われたパーティー「維持員との集い」に参加し、1日の公式行事を終えた。

 朝は部屋で稽古を行い、本格的に始動。昼に新会場となる名古屋市北区のIGアリーナで行われた力士会に参加すると、横綱豊昇龍とともに力士代表で報道陣に対応。2021年秋場所の白鵬、照ノ富士以来、東西に横綱がそろったことを示す光景だった。

 基礎を中心とした朝の稽古を「これからギアを上げていく。なまっていたのでしっかりやった」と振り返った。地方場所では1981年の九州場所(九電記念体育館→福岡国際センター)以来となる新会場。力士会では支度部屋など会場を案内された。IGアリーナについて「設備が整っている。初日に向けてしっかり頑張っていきたい。この会場で相撲が取れるのが楽しみ」と語った。

 力士会を終えると、6月30日に救急搬送された名古屋市の広沢一郎市長、愛知県の大村秀章知事、主催する中日新聞社をそれぞれ表敬訪問。最後に夜のパーティーに参加した。

 広沢市長からは「名古屋の暑さはどうしようもない。お体には気をつけてください」と気遣われた。昨年まで使用した愛知県体育館は冷房効果が弱いことで知られたが、大村知事からは「IGアリーナはキンキンに効きます」と伝えられた。

 市長、知事から新会場での新横綱優勝の期待をかけられ「頑張ります」などと、控えめに応じた。この日のような多忙さは白鵬、朝青龍ら優勝を重ねる横綱が通ってきた道だ。年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で、所要13場所の最速昇進で到達した最高位。さらなる記録樹立へ、この負担も軽々と乗り越えていく。

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