橋本聖子氏がJOC会長に 女性初のトップ 自民党派閥裏金事件に関係の経緯も「一点の曇りがあるなら、私は立候補していない」
日本オリンピック委員会(JOC)は26日、都内で理事会を開いて役員を改選し、元五輪相の橋本聖子参院議員(60)を新会長に選出した。初の女性トップ。同日の評議員会で選ばれた新理事による互選で投票を実施し、日本サッカー協会(JFA)前会長の田嶋幸三氏(67)、前副会長で会長職を代行していた三屋裕子氏(66)の計3人の立候補者から過半数を獲得して決まった。
橋本氏は冬季のスピードスケート、夏季の自転車で五輪計7度出場。21年東京五輪・パラリンピックでは組織委員会会長を務めた。「身を引き締めて、初心を忘れずに業務を遂行させていただきたい」と所信表明した。
自民党派閥裏金事件に関係した経緯があり、公益財団法人であるJOCの判断は批判も呼びそうだ。89年にJOCが日本体育協会(現日本スポーツ協会)からの独立を認可されて以降、現職の国会議員の会長就任は初めて。「国会議員ではあるけど元々はオリンピアン。JOC会長の仕事をやり遂げていくことも、政治家としての私の仕事であると思っている」と両立に意欲を示し、裏金事件についても「一点の曇りがあるなら、私は立候補していない」とした。





