柔道 鈴木桂治監督が大麻問題に揺れる母校・国士舘大に言及「なんでこうなったんだろう」「私にできることあれば」
柔道の2004年アテネ五輪男子100キロ超級覇者で、日本男子代表監督を務める鈴木桂治氏が22日、世界選手権(ブダペスト)を終えて帰国した羽田空港で取材に応じた。大麻に関する不祥事が起こった母校の国士舘大について、自ら口を開いて言及。「現地の選手、スタッフ、コーチたくさんの人にご迷惑をおかけしてしまった。記事でしか見ていないが、柔道部の方に大きな問題があるのかなと思う。私にできることで解決できることがあればしてきたい」と語った。
学生寮に居住する柔道部部員の1~2年生が寮内の一室で大麻を使用し、14日から無期限の活動停止中。男子は過去7度制覇した全日本学生柔道優勝大会(28~29日、日本武道館)の出場を辞退する意向を示している。鈴木監督の元には世界選手権2日目の14日の朝に、状況説明の連絡が届いたという。
同大柔道部は、全国屈指の強豪として知られ、鈴木監督を含め、1984年ロサンゼルス、88年ソウル五輪95キロ超級金メダリストの故斉藤仁さんや、2008年北京五輪同級金メダルの石井慧や、アテネ、北京両五輪を2連覇した内柴正人らを輩出してきた。パリ五輪には斉藤さんの次男の立(JESエレベーター)が出場した。
鈴木監督は「なんでこうなったんだろうという思いがある」と肩を落とし、「今後に向かっていくのであれば改革が必要だと思う。見守っていきたい」と話した。





