中村輪夢「長かった」 決めた日本勢初制覇 後方宙返りの複合技など派手な動きで独自性アピール ロス五輪へつなぐ一勝
「Xゲーム・大阪大会」(21日、京セラドーム大阪)
開幕し、自転車BMXフリースタイル・パークでパリ五輪男子代表の中村輪夢(23)=ウイングアーク1st=が87・00点で初優勝を果たした。この種目で日本勢初制覇。スケートボード女子ストリートは伊藤美優が日本勢最高の2位で、松本雪聖が3位。パリ五輪金メダルの吉沢恋(15)=ACT SB STORE=は4位だった。Xゲームはアクションスポーツの世界トップ選手の招待大会で、大阪大会は22日まで開催される。
大きな夢をかなえた。中村は子どもの頃から憧れ、2019年から参戦している最高峰の大会で初めて頂点に立った。「ほんまに長かったというのが一番の感想。実感がないが、かみしめて寝たい」と息を吐き出した。
4人に絞られた決勝。2回のランのうちの1回目に、空中で車体を1回転させて足で止め、さらに1回転させる希少な技を決めて全選手で最高点を出した。「難易度(の高さ)もそうだし、人がやらない技。ずっと練習してきた」。独自性を見せるとともに、後方宙返りの複合技など派手な動きでも観客を沸かせた。
京都市出身で、関西初開催の大会で念願の金メダルを手にした。もう一つの大目標の五輪では過去2大会連続5位。「技術を上げ、もっとコンスタントにいい結果を取れるようになれば、LA(ロサンゼルス五輪)にもつながる」。この喜びを3年後へ向けたさらなる飛躍のきっかけとする。





