柔道日本混合団体8連覇ならず パリ五輪に続きまたも頂点逃す 笑顔なき銅に玉置「屈辱」
「柔道・世界選手権」(20日、ブダペスト)
混合団体が行われ、日本は3位決定戦でブラジルを4-0で退けて銅メダルを獲得した。個人戦で女子57キロ級2位の玉置桃(三井住友海上)、男子73キロ級3位の石原樹(JESエレベーター)らが勝った。世界選手権で同種目が採用された2017年からの8連覇を逃した。ジョージアとの準決勝は男子90キロ級覇者の村尾三四郎(JESエレベーター)らが敗れ、2-4で屈した。ジョージアが決勝で韓国を下して初優勝した。
決勝で屈した昨夏のパリ五輪に続き、またも頂点を逃した。日本は準決勝で敗れ、連覇が7でストップ。3位決定戦を制しても笑顔がなく、団体メンバー最年長で30歳の玉置は「屈辱だ。日本に帰れない」と言った。
準決勝はジョージアに気迫で劣った。先勝した後に玉置らが3連敗。5人目が制しても相手の勢いは止まらない。最後を託された村尾はパリ五輪個人戦決勝で屈したベカウリを攻め、鋭い足技で技ありを先取した。だが執念の捨て身技に一本を奪われ、表情を失った。
21年東京五輪から実施の混合団体を重視する国は増え、競争は激化。日本やフランスなど伝統国が簡単に勝てる時代は過ぎ、男子の鈴木監督は「覚悟が足りなかった。ロサンゼルス五輪に向け、対策を考えていかなければならない」と気を引き締めた。





