“愛され女王”坂本花織「結婚したいんです」来季限りで現役引退へ「私のお母さん24歳で」

 フィギュアスケート女子の2022年北京五輪銅メダリストで、世界選手権を昨年まで3連覇した坂本花織(25)=シスメックス=が20日、神戸市内で取材に応じ、ミラノ・コルティナ五輪が行われる来年の競技引退を表明した。地元の神戸市に新設されたリンクの開業セレモニーに参加。引退後は指導者を目指す。

 坂本の引退発表の数日前、来季のSPが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」であると聞き、ついに“愛され女王”が勝負のリンクから旅立つ覚悟を決めたのだと悟った。

 「かおちゃん」と親しまれる明るいキャラクターが魅力。アイスショーでは率先して集合写真の自撮りを引き受け、ユニークな話術に爆笑が起きることもしばしばだ。記者が名刺を切った時に「お世話になってます!」と丁寧に接してくれたこともよく覚えている。

 一方で、近年は“女王”としての苦悩も見えた。3連覇した23年全日本選手権では大会前に胃痛に見舞われ、フリー前にミスが連続。リンク裏で号泣し、すさまじいプレッシャーを感じさせた。

 北京五輪後のオフシーズンには「ミラノ(五輪)の次は考えていない」と明かし「結婚したいんです。私のお母さん24歳で結婚しているんですよ」と目を輝かせていた。競技を背負うのはあと1年。ラストシーズンを悔いなく走り抜け、その先の夢がかなうことを祈っている。(デイリースポーツ・田中亜実)

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