石黒隼士 3戦全勝V王手!光った素早いタックル 20日最終戦&プレーオフ2連勝で世界選手権代表入り

 「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(19日、東京体育館)

 世界選手権(9月、ザグレブ)代表選考会を兼ねて開幕した。総当たりのリーグ戦で実施されている男子フリースタイル86キロ級はパリ五輪代表の石黒隼士(25)=自衛隊=が3戦全勝で、優勝に王手をかけた。20日の最終戦で全日本選手権覇者の白井達也(TeamSSP)に勝ち、プレーオフでも勝利すれば代表に決まる。同97キロ級は吉田アラシ(日大)が決勝に駒を進めた。

 優勝に王手をかけた。石黒は2戦目こそ5-4と苦戦し「適切な判断ができなかった」と反省したが、他の試合はポイント差が10点ついた時点で勝利となるテクニカルスペリオリティー勝ち。押し込む圧力と素早いタックルが光った。

 日本勢のメダルラッシュに沸いたパリ五輪は2回戦敗退。世界トップとの差を痛感し「これ以上強くなれる自信がない」と引退が頭をよぎった。ただ、かねて招待されていた米オハイオ大とミシガン大の練習に参加したところ「今までは組み手をベースに戦っていたが、米国はタックルを取ってからの絡みがうまい。まだ成長幅がある」と自身の伸びしろを発見。現役続行を決意した。

 20日の最終戦と、代表決定プレーオフで白井に2連勝すれば代表に決まる。「世界選手権で戦えるのかを試したい」。進化した自分の力を計るため、まずは世界切符を取りに行く。

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