国士舘大柔道部員 複数人が大麻使用認める 学生寮を家宅捜索 田原学長「厳正に対処する」

 国士舘大柔道部の複数の男子部員が大麻を使用するなどした疑いがあるとして、警視庁は16日、麻薬取締法違反の疑いで、東京都町田市のキャンパス内にある学生寮を家宅捜索した。捜査関係者によると、部員らは大学の聞き取りに対し、吸ったことを認めている。

 国士舘大によると、13日に情報提供があった。14日に部員に事情を聴いて警視庁に相談。同日付で部を活動停止にした。16日の捜索中、学生らは寮の窓から顔を出し、落ち着かない様子で状況をうかがっていた。

 国士舘大柔道部は全国屈指の強豪として知られ、1984年ロサンゼルス、88年ソウル五輪95キロ超級金メダリストの故斉藤仁さんや、2004年アテネ五輪100キロ超級覇者で日本男子の鈴木桂治監督、2008年北京五輪同級金メダルの石井慧や、アテネ、北京両五輪を2連覇した内柴正人らを輩出。パリ五輪には斉藤さんの次男の立(JESエレベーター)が出場した。大学日本一を決める全日本学生優勝大会は史上4位の7度制覇を誇る。

 国士舘大の田原淳子学長は「警察の捜査に全面的に協力するとともに、学内調査を実施し事実に基づき厳正に対処する」とのコメントを出した。

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