元横綱の15歳やしゃご、常ノ花の石碑を背に感慨「100年前と同じところに立っている」

 大相撲の相撲教習所に通う約60人の教習生、関係の親方衆が13日、都内の野見宿禰神社を参拝し、周辺の清掃活動も行った。

 「日本書紀」の登場する相撲の神様、野見宿禰をまつる同神社。歴代横綱のしこ名を記した石碑があり、新横綱は昇進後初めての東京場所前には土俵入りを行う。

 教習所に通う新弟子からは、元常ノ花のやしゃごである山野辺(出羽海)、武蔵丸のおいである光武蔵(武蔵川)、豊昇龍のいとこで朝青龍のおいである天狼星(錣山)と横綱の血縁者が参加した。

 墨田区出身の山野辺は、入門してから初の清掃活動。「よく参拝に行っていたので、懐かしい気持ちで掃除しました。100年前の高祖父と同じところに立っているんだな」と感慨を口にした。第31代横綱の常ノ花は昭和初期にかけて活躍し、終戦直後は理事長として大相撲復興を手がけた。

 15歳で序ノ口デビューを飾った夏場所は3勝4敗。大卒、高卒の相撲経験者に苦戦したが、格上からつかみとった白星もあった。「筋トレ、食トレをして体を大きくしたい。同期をどんどん追い越していきます」と名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)を見据えた。

 事業部長時代、荒れていた同神社の整備に尽力した芝田山教習所長(元横綱大乃国)は「相撲の神様も喜んでいる。見守ってくれるでしょう」と、新弟子たちの健闘を期待していた。

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