五輪2連覇の永瀬貴規10年ぶりVへ「日本代表として出るからには世界一」世界選手権へ出発

 柔道男子81キロ級で、五輪2連覇の永瀬貴規(31)=旭化成=が11日、世界選手権(13日開幕、ブダペスト)に向けて羽田空港から出発した。2015年大会以来10年ぶりの優勝がかかる。「日本代表として出るからには世界一を求められる。期待に応えてきたい」と意気込みを語った。

 2連覇を果たした昨夏のパリ五輪後は、休養を取って4月の全日本選抜体重別選手権で復帰。実戦感の不足や減量苦で初戦敗退したが、これまでの実績から代表入りし、準優勝した5月のグランドスラム・カザフスタン大会や、実戦を想定した稽古でここまで状態を上げてきた。大会が続いたことで減量も順調。「感覚は少しずつ戻ってきた。新ルールで自分の組み手になれない展開もあったが、素早い組み手、足技などの自分の武器をおさらいして作り上げてきた」と手応えをにじませた。

 世界選手権の出場は6度目。これまで優勝1回、3位2回と日本のトップを走り続けてきた。「長い期間、日本代表としてたたかえているのは本当に誇らしいこと」。決意を胸に世界選手権で2度目の頂点を狙う。

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