大の里「頑張らなきゃ」 新四字熟語!?代名詞から変更示唆 貴流口上プラン 27日第75代横綱誕生へ
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が26日、東京・両国国技館で開かれ、大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関大の里(24)=二所ノ関=を満場一致で第75代横綱に推挙することを決めた。28日午前に名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会で第75代横綱誕生が正式に決まる。大の里は茨城県阿見町の二所ノ関部屋で記者会見して喜びを語るとともに、28日に同部屋で行われる昇進伝達式の口上は、大関昇進時に用いて自身の代名詞的な熟語『唯一無二』からの変更、または第65代横綱貴乃花が込めていたような四字熟語を追加する可能性を口にした。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)以来、8年ぶりの日本出身横綱誕生は目前だ。大の里は「本当にうれしいですね。また頑張らなきゃな、という気持ちになります」と喜びを口にした。
初土俵から所要13場所での横綱昇進は昭和以降で最速。数々の昇進記録をつくり、大関昇進の口上で用いた『唯一無二』通りの活躍が続く。しかし、この四字熟語を横綱の昇進伝達式では用いない可能性が出てきた。
大の里は口上について「今のところ、まだ考えていない」と述べ『唯一無二』について「まあそこまで…もう使ってしまったので」と言及。「違うものにしたい?そうですね」と変更、および新たな四字熟語の追加を示唆した。
師匠は「大関の名を汚さぬよう精進」から「横綱の名に恥じぬよう精進」とシンプルな口上だった。来場所で東西並び立つ豊昇龍は「気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力」と、大関昇進時の四字熟語を継続。「不撓(ふとう)不屈の精神で相撲道に精進」と述べた貴乃花は、横綱昇進時に「不撓不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」と四字熟語を追加した。
果たしてどのような口上になるのか。大の里は「大関の時もリハーサルで親方に初めてその言葉を披露した。今回もしっかり自分で決めたい」と語るにとどめた。
横綱は不振が続けば身を引くしかない。宮城野親方(元横綱白鵬)が「関脇までは相撲が楽しくて、大関になって楽しさが薄れて、横綱になった時に人生終わったと思った」と述懐した重みがある。大の里は「まだ実感がない。初めて綱を巻いた瞬間から、いろいろなものが込み上げると思う。親方に聞いて勉強していきたい」と心境を語った。





