卓球 世界選手権男子ダブルス64年ぶり金 戸上&篠塚 「夢のよう」 2028年ロス五輪へ弾み
卓球の世界選手権(カタール・ドーハ)に出場した日本代表が26日、成田空港に帰国し、メダルを獲得した7選手が千葉県内のホテルで会見した。男子ダブルスで64年ぶりの金メダルに輝いた戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛知工大)組の戸上は「素直にうれしいっていうのと、まだ優勝した感覚がないというのが入り交じって複雑な気持ちです」、篠塚は「メダルを宣言していたんですけど、本当にメダルを獲れるとは思っていなかったし、まさか金メダルとは。本当に夢のようです」と笑顔で話した。
ずっしりと重みのある金メダルを首にかけ、登壇した2人。決勝では第6シードの林昀儒、高承叡組(台湾)と激突した。第1ゲームは落としたが、その後は粘りを見せ、頂点に。篠塚は「君が代が流れたときは鳥肌が立った」と、感動を語った。
戸上は「勝てば歴史的快挙になると頭の片隅にあった。それで頭や体が固くなってしまったけど、篠塚選手は大舞台で初めての決勝の舞台でも臆することなく攻めていく。メンタルお化けだった」と言えば、篠塚は「戸上さんはいつもチャンスできめてくれる安心感があった。安心感にいつも助けられた」と、戦っていて感じた互いの長所を照れくさそうに明かした。
2028年のロサンゼルス五輪では、男女ダブルスが復活する。戸上は「オリンピックに向けて自信につながる大会になった。次はオリンピックで金メダルを目指したい」、篠塚は「ダブルスでもシングルスでも表彰台に上がりたい」と力を込めた。





