大の里の父・知幸さん「生きる伝説になって」 “唯一無二”掲げ父子で向き合った夢の実現「すごい息子だな」

 「大相撲夏場所・千秋楽」(25日、両国国技館)

 2場所連続4度目の優勝を決めていた大関大の里は横綱豊昇龍の上手ひねりで敗れ、初の15戦全勝は逃した。番付編成を担う日本相撲協会審判部は八角理事長(元横綱北勝海)に昇進を諮る臨時理事会の開催を要請し、理事長は受諾。26日の横綱審議委員会(横審)への諮問も決めた。28日に名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)番付編成会議及び臨時理事会で昇進が正式に承認され、「第75代横綱大の里」が誕生する。

 大の里の父、中村知幸さん(49)は初日と8日目に続き、千秋楽も両国国技館で観戦。「2年前に入門。1年前に初優勝。今日の優勝で頂点に手が届くかな、という人になった。すごい息子だな」と感激を口にした。

 号泣した昨年の初優勝が最も感慨深いというが「それも塗り替えてくれるのかな」と一層の活躍を願った。「大の里の前に大の里なし。大の里の後に大の里なし。生きる伝説になってほしい」と期待。先代の大関大ノ里を挙げて「ひらがなの『の』の大の里として」と補足し、続けて「大きく出ちゃいました。言いすぎたかな」と反省するほどの喜びようだった。

 知幸さんもアマチュア相撲で活躍。大の里が日体大時代、コロナ禍で部活動ができない時期は、地元の山で自身を背負わせてトレーニングをした。「唯一無二」を掲げ父子で夢に向き合った。

 師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)には「ありがたい。感謝しかない」と語った。そして「勝って当たり前という立場。負けない相撲を取らなくちゃいけない。大の里らしく、自分の相撲を取りきってほしい。現状維持では追いつかれる。進化し続けてほしい」とさらなる成長を願った。

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