照ノ富士親方は20キロ減量、指導で苦労する幕内力士を明かす
「大相撲夏場所・6日目」(16日、両国国技館)
照ノ富士親方(元横綱)が館内で行われたトークショーに出席した。
今年初場所で現役を引退。伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方として指導にあたっており、「1日のスケジュールは変わっていない。稽古が指導に変わっただけ」と話す。
多くの関取衆が在籍しており、指導に困っているのが熱海富士だという。「分かっているようで分かっていない。『なぜ上手を取るの』『なんのために胸を出すの』と聞いても『すいません』と答えるから、(どう指導していいか)分からない。何となく相撲を取っている」とダメ出し。だからこそ「そこを変えるだけで変わると思う」と期待を寄せた。
指導の軸は体作りだという。「序二段でも相撲のうまい人がいるが、幕下が相手だと力を出せない。技術ばかりだと成長しない。筋肉を鍛えた上で技が生きてくる、と伝えている」と信念を語った。5日まで無敗の伯桜鵬は「教えたことをすぐにできる。器用で運動神経がいい」と褒めた。
体重は現役時代から20キロ減ったという。膝の故障に苦しんできたが「現役の時より痛い。気が張っていたし、筋肉が落ちたからかな」と苦笑した。
伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は定年のため師匠を今場所限りで退く。照ノ富士親方の継承が基本路線とされており、今後の目標を問われると「大関横綱を育てるのが一番の夢。頭で考えたものを形にすると達成感がある。楽しみです」と話していた。





