大相撲 33歳で急死力士の弟弟子「あまりにも突然…悲しかった」今場所に気持ち込める「若戸桜さんなら『頑張れ』と言ってくれる」
「大相撲夏場所・初日」(11日、両国国技館)
三段目の冨蘭志壽(ふらんしす、式秀)が、朝乃丈(高砂)に寄り切りで敗れた。黒星発進とはなったが、取組後は同部屋の兄弟子で、4月に外陰部壊死(えし)性筋膜炎のため、33歳で死去した若戸桜の澤田剛(さわだ・つよし)さんに思いをはせ、巻き返しを誓った。
2016年春場所で初土俵を踏んだ冨蘭志壽にとって、澤田さんは約10年の付き合い。休みの日はともに食事に行き、春場所(エディオンアリーナ大阪)後は一緒に選抜高校野球の観戦に行くほどの仲だった。
「驚きとショック。あまりにも突然で悲しかった」と亡くなった当時の心境を明かす。稽古再開は葬儀後から。悲しみは募るが部屋頭として明るく振る舞い、稽古に努めてきた。「若戸桜さんなら『頑張れ』と言ってくれると思う。一生懸命頑張るしかない」と気持ちを強く持ち、今場所を見据えた。





