綱とり大の里稽古総見で6勝10敗「調整不足。バラバラだった」豊昇龍に圧倒される
「大相撲夏場所」(11日初日、両国国技館)
稽古総見が2日、両国国技館で行われた。3月の春場所で優勝し、自身初の綱とりに挑む大関大の里(24)=二所ノ関=は16番相撲を取り6勝10敗。横綱豊昇龍には1勝8敗と圧倒された。
持ち味の馬力が影を潜め、精彩を欠く内容だった。大の里は「調整不足で今日はあまり良くなかった。これから上げていきたい。バラバラだった」と反省を口にした。
巡業を終えてから、相撲を取る稽古はこの日が初めてと明かした。巡業後の初稽古だった4月29日は、稽古開始時に顔を出して引き揚げた。同30日は部屋の方針で稽古を非公開とした。1日の二所ノ関一門の連合稽古は体調不良のため不参加だった。体調不良については「(二所ノ関)親方に迷惑をかけた」とだけで、詳細は語らなかった。この日の内容から深刻な故障ではなさそうだ。
豊昇龍に1勝8敗の他は、琴桜に2勝3敗、大栄翔と霧島に各1勝だった。
大の里は上半身と下半身がかみ合っていないと明かし「稽古不足。基礎と番数をこなしたい」と前を向いた。「出遅れている。少し焦りはある。最善の準備を尽くしたい」と心境を明かした。
一方で「場所直前じゃなくて今で良かった。久々の相撲でぶっつけ本番だったが思った以上に動いたところがある」とも語った。
八角理事長(元横綱北勝海)は「まだまだだよね。ちょっと危機感がなかった。きょうはやっぱり豊昇龍が目立っていた」と語った。





