40歳金星狙う玉鷲が存在感 大鵬の孫・夢道鵬に胸を出し泥だらけにする「一門、大事です」
「大相撲夏場所」(11日初日、両国国技館)
二所ノ関一門の連合稽古が千葉・佐渡ケ嶽部屋で行われた。3月の初場所で10勝した東前頭3枚目の玉鷲(片男波)が存在感を示した。
申し合いは4番で2勝2敗。湘南乃海には厳しいのど輪で攻めて圧倒した。番数は少なくとも、インパクトを残した40歳。「楽しかったですね。巡業でしっかり稽古したから動けたと思います」と充実の表情を浮かべた。
十両の夢道鵬、白熊ではぶつかり稽古で胸を出した。特に新十両の夢道鵬は泥だらけにするほど転がして、稽古を付けた。玉鷲は「若いうちにしかできないこともある。稽古の貯金は2人(の年齢)くらいの時しかできない」と語った。王鵬との兄弟関取となった夢道鵬には「もったいない体の使い方をしていた。今は若いから大丈夫かもしれないけど、肩とかをけがしそう。3兄弟、上がってほしいですよね。一門、大事です」と、優勝32回の横綱大鵬の孫、王鵬と夢道鵬の兄、三段目の納谷にも期待を寄せていた。
番付的に上位総当たりが予想される。「まずは横綱戦が組まれることが楽しみ。そして、勝てたらさらに楽しみが増える」と語った。史上最年長金星に意欲を示した。
連合稽古を見た芝田山親方(元横綱大乃国)は「関取衆もざっと揃ったけど、まあ申し訳ないけど、月並みの稽古」としつつ、「その中でも玉鷲は体の張りもいいし、バーンと当たって、ガッと持っていった時の押し出しっていうのは、やっぱり見事なもんだよね。万数は少なくてもね。そこにどうしても目いっちゃう」と評価していた。





