大の里 初綱とり〝自然体〟 最速昇進のプレッシャーなし「普通にやれば大丈夫」 大相撲夏場所番付発表
日本相撲協会は28日、大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)の番付を発表し、春場所で3度目の優勝を遂げた大関大の里(24)=二所ノ関=は、東の正位から初の綱とりに挑む。初土俵から所要13場所で横綱に昇進すれば、輪島の21場所を上回り、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速。新入幕は25歳の2人。日体大出身の嘉陽は中村親方(元関脇嘉風)が昨年6月に独立後、初の幕内力士となった。埼玉栄高出身の栃大海は、春日野部屋から2011年技量審査場所の栃乃若以来の昇進を果たした。
大関4場所目となる大の里は、初の綱とり挑戦にも自然体で構えている。「巡業でいろいろな人に言われ過ぎて、そこまで考えなくなってきた。自分自身を追い込むことなく、普通にやれば大丈夫」と胸中を明かしていた。
大関昇進後、昨年の九州は9勝6敗だったが、今年の初場所は10勝5敗。春場所は12勝3敗で3回目の優勝を果たした。初土俵からのスピード記録だけでなく、新入幕から所要9場所で横綱昇進を果たせば、史上2位の優勝32度で昭和の大横綱、大鵬の11場所を抜いて最速となる(1958年以降新入幕)。
春場所での疲労度を考慮し、27日に終了した春巡業では中盤から徐々に調整のペースを上げた。24歳の大器は「部屋に戻って基礎、基本をやりながら、しっかりとまた頑張りたい」と気持ちを新たにして臨む。





