橋岡優輝 17年ぶり大会新記録V パリ五輪以来の実戦で魅せた「しっかり跳ぶことできた」

 「陸上・兵庫リレーカーニバル」(20日、神戸ユニバー記念競技場)

 走り幅跳びの男子は2021年東京五輪6位で、24年パリ五輪代表の橋岡優輝(26)=富士通=が、大会記録を17年ぶりに1センチ更新する8メートル10(追い風1・7メートル)で優勝した。女子は日本記録保持者の秦澄美鈴(住友電工)が6メートル40で6連覇。男子走り高跳びは瀬古優斗(FAAS)が大会新の2メートル25で制した。

 試運転の中にも、橋岡は確かな手応えを感じていた。3回目の跳躍で8メートル10のビッグジャンプを記録すると、競技場はどよめきに包まれた。パリ五輪以来の公式戦に「納得はいっていない」としながらも「ケガの心配なくしっかり跳ぶ確認が目標だったので、その部分はクリアできた」と振り返った。

 3月、練習拠点の米国で左ハムストリングに違和感が出たことが影響し、調整は十分とはいえない。「不安が違和感につながり、全力で走れないことが続いていた」というもどかしさと戦いながら「ちゃんと跳び切れるか不安だったが、しっかり跳ぶことはできた」と跳躍に集中した。

 9月に行われる世界選手権東京大会の参加標準記録8メートル27はクリアできなかったが、今後は木南道孝記念(5月、大阪)などで実戦を重ね、参加資格を狙う。「アメリカでやってきたスプリント練習が跳躍に結びついてきた」といい「思い描く跳躍に今季、迫っていけるんじゃないか」と、予選敗退に終わったパリ五輪のリベンジを見据えた。

 ◆橋岡優輝(はしおか・ゆうき)1999年1月23日、埼玉県出身。八王子高から日大を経て、富士通所属。19年ドーハ世界選手権で8位。21年東京五輪で6位入賞。24年パリ五輪は予選敗退。父・利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者、母・直美さんは100メートル障害と三段跳びの元日本記録保持者。サッカー男子の日本代表DF橋岡大樹(ルートン)はいとこ。

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