ロス五輪追加種目は日本勢メダル獲得にどう影響? 恩恵大きいスポーツクライミング 混合団体が増えたゴルフは豪華コラボも
国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイスのローザンヌで開いた理事会で2028年ロサンゼルス五輪の出場枠を決めた。女子50・5%、男子49・5%となり、史上初めて女子が男子を上回った。サッカーはチーム数を女子16、男子12に設定し、24年パリ五輪の数を逆転。また、卓球は男女の混合団体を採用し、男女の団体がなくなって男女のダブルスが復活するなど、複数の競技で新しい試みが実施される。
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ロサンゼルス五輪で実施される36競技、351種目が決まった。一番気になるのは今回の追加種目が、日本勢のメダル獲得にどう影響するかだ。
混合団体が増えた。ゴルフでは21年マスターズ・トーナメント覇者でパリ五輪3位の松山英樹、女子は全米女子オープン2度制覇の笹生優花らがおり、豪華な組み合わせが可能となる。また卓球では連続でメダルを獲得してきた男女の団体はなくなったが、04年アテネ五輪以来の復活となるダブルスは国際大会の実績が豊富だ。
今回の追加で最も日本勢が恩恵を受けるのは、東京五輪から新採用されたスポーツクライミングだろう。パリ五輪ではボルダー&リードの複合と、スピードの2種目だったが、ロサンゼルス五輪ではボルダー&リードが分けられ、全3種目でメダルを争うことになった。
パリ五輪で複合男子銀メダルだった安楽宙斗(JSOL)はボルダー1位のリード2位、女子4位だった森秋彩(茨城県連盟)は、リードだけ見ると1位だった。種目増加は、複数メダルと金メダル獲得に追い風となりそうだ。
(デイリースポーツ・谷凌弥)



