柔道 鈴木桂治監督「挑戦は大きく評価、厳しい目で見ると…」五輪メダリスト敗れる波乱の男子に言及 阿部一の世界代表入り可能性は否定せず
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(5日、福岡国際センター)
男子日本代表の鈴木桂治監督が取材に応じ、初日の総括を行った。
男子では60キロ級、66キロ級、73キロ級、81キロ級の4階級が実施したが、左肘の違和感で準決勝を欠場した阿部一二三(パーク24)を含め、永瀬貴規(旭化成)、永山竜樹(パーク24)ら出場した五輪メダリスト全員が優勝に絡めなかった。鈴木監督は「厳しい目で見るとしっかり勝ち上がってほしかった」としつつ、「五輪が終わって休む選手がいる中で、この大会に挑戦してくれたのは僕はすごくうれしいし、この挑戦は大きく評価したい」と語った。
今大会は6月の世界選手権(ブダペスト)代表選考を兼ねて行われている。阿部一は準決勝を欠場したものの、24年世界選手権王者の田中龍馬(JESエレベーター)が初戦で敗れているため、代表選出は濃厚。阿部一自身もこの日の試合後に「今年の大一番は世界選手権」と見据えており、鈴木監督も「五輪で金メダルを取って、何も出場せずに世界選手権代表になることはわれわれの頭の中になかった。彼の中で代表になるために1番調整の時間が取れて、体重もモチベーションも含めてベストを尽くせるのがここ(今大会)だったんじゃないか」と話し、代表入りを否定しなかった。





