元大関朝乃山が完全復活へ2連勝発進「落ち着いていけた」
「大相撲春場所・4日目」(12日、エディオンアリーナ大阪)
大関経験者の西三段目21枚目の朝乃山(高砂)が川村(鳴戸)と対戦。寄り切って2連勝とした。
昨年名古屋場所4日目の取組で左膝重傷を負い、手術とリハビリで3場所を全休。大関時代の不祥事で6場所出場停止となって以来の三段目に番付を下げていた。
大きな声援を背に土俵に上がった朝乃山は「今日もしこ名を呼ばれた時の声援がうれしい」と感謝。「落ち着いていけたと思う。だが上体が高い。もっと丸くしたい」と白星にも反省を忘れなかった。
初日の取組後は関係者、師匠、母から「おめでとう」「おかえり」という多くの祝福が寄せられた。31歳は「本土俵は緊張感があります。まだまだ若い子には負けたくない」と前を向いた。
左膝の状態はまずまずといい、通常より早く来場して支度部屋で入念な準備運動を行っている。「今回はケガで落ちたので、ケガはしたくない」と心の内を語り、最近の稽古を踏まえ「押されたときに反応できるよう生かしていきたい」と意気込んだ。




