ノルウェーの組織的スーツ不正問題 失格の北京五輪金メダリスト・リンビクが故意の使用を否定「自分のスーツが操作されていたこと知らなかった」

 ノルディックスキーの世界選手権ジャンプ男子個人ラージヒルでマリウス・リンビクら複数のノルウェー勢がスーツの規定違反で失格となり、ノルウェーのスキー連盟が故意の不正を認めた問題で、22年北京五輪ラージヒル金メダリストでもあるリンビクが10日、自身のインスタグラムのストーリーを更新。「悪夢だった。私は打ちのめされ、悲しい」と心境を綴り「私は自分のスーツが操作されていたことを知りませんでしたし、もし知っていたらそれを絶対に使用していなかっただろう。今の気持ちを言葉で表現するのは難しいです」と、加工されていたことを知らなかったと強調した。

 同スキャンダルについては欧米メディアによると、チームの責任者が記者会見で、支援チームが男子個人ラージヒルの前日にリンビクら2選手のスーツを加工したと説明。「規定違反だと分かっていたが、発覚することはないと思ってやった。自分たちを含む全てのジャンプファンを失望させた」と加工については故意だったことを認めたという。ノルウェーは今大会で男女合わせて3つの金メダルと3つの銅メダルを獲得。リンビクはノーマルヒルで金メダルを獲得していた。

 スーツを巡っては、2022年北京冬季五輪で、サイズが規定よりも大きかったとして高梨沙羅(クラレ)を含む女子5人が失格になったケースがあるが、今回のようにチームが意図的な不正を認めるのは異例。

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