ミラノ五輪まであと1年 ジャンプ界に激震スキャンダル ノルウェーの組織的スーツ不正発覚 北京金メダリストSNSは炎上「恥を知れ」
ノルディックスキーの世界選手権ジャンプ男子個人ラージヒルでマリウス・リンビクら複数のノルウェー勢がスーツの規定違反で失格となった問題で、ノルウェーのスキー連盟が9日、故意の不正を認めて謝罪した。
欧米メディアによると、チームの責任者が記者会見で、支援チームが男子個人ラージヒルの前日にリンビクら2選手のスーツを加工したと説明。「規定違反だと分かっていたが、発覚することはないと思ってやった。自分たちを含む全てのジャンプファンを失望させた」と故意だったことを認めたという。
ノルウェーは今大会で男女合わせて3つの金メダルと3つの銅メダルを獲得。リンビクはノーマルヒルで金メダルを獲得していた。
秘密裏に撮影されたとみられるノルウェー勢がスーツを不正に縫い直しているような映像が出回り、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)に3カ国から抗議が寄せられた。試合前のチェックでは判明しなかったが、競技後の再検査で規定に沿っていない素材が縫い目から見つかったという。
22年御北京五輪ラージヒル金メダリストのリンビクは自身のSNSで金メダルを獲得した際の投稿をしており、コメント欄には「恥を知れ、すべての選手に謝れ」、「メダルを取り下げろ」と批判が殺到。炎上状態となっている。
スーツを巡っては、2022年北京冬季五輪で、サイズが規定よりも大きかったとして高梨沙羅(クラレ)を含む女子5人が失格になったケースがあるが、今回のようにチームが意図的な不正を認めるのは異例。





