高校生史上初幕下付け出しの福崎が白星デビュー「焦らずに伸び伸びと取れた」客席には早くも応援タオルが?

 初日に臨む福崎(撮影・神子素慎一)
 相馬(手前)を突き倒す福崎(撮影・神子素慎一)
 相馬(手前)を突き倒し破った福崎(撮影・神子素慎一)
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 「大相撲春場所・初日」(9日、エディオンアリーナ大阪)

 現行の制度では高校生史上初の幕下最下位格付出で初土俵を踏んだ福崎(藤島)が、三段目の相馬を破りデビュー戦を初白星で飾った。

 立ち合いこそ「プロの立ち合いにあまり慣れてなくて」とつかめていない部分はあったが、18歳の若者らしく堂々とした真っ向勝負で挽回。「立ち後れはあったけど、焦らずに伸び伸びと取れた。全力で楽しもうという気持ちだった」と回転の良い突きを繰り出し、突き倒しで初陣を制した。

 鹿児島県奄美市出身で、樟南高3年時の昨年10月に国民スポーツ大会の少年の部個人で優勝した実績を誇り、12月の全日本選手権では社会人や大学生に交じって8強に進出した逸材。しこ名は本名の福崎真逢輝(まある)からで、キラキラネームとして注目された名前は「母が真美、父が輝幸で、二人が出逢(あ)って真逢輝なので、自分ではメチャクチャ気に入っています」と話していた。

 デビュー戦ながら早くも客席には福崎の名前が入ったタオルを掲げた“ファン”もいた。「親とかだと思う。高校の先生とか保護者に、プロに行くためにプレゼントしてもらった」と熱烈な応援を受けていた。

 近年は幕下付け出し格のデビューから大の里や伯桜鵬など、早い昇進が目立つ。実績十分将来性豊かな18歳は「僕も早く関取になりたいけど、焦らずに番付を上げたい。挑戦者なので自分の相撲を一番でも、貪欲に前に出る相撲を取りたい。しっかり自分の形を作って押して行けたら」と青写真を描いた。

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