「大相撲春場所」（９日初日、エディオンアリーナ大阪）

　新横綱豊昇龍（立浪）が８日、大阪市内の部屋で最終調整を行った。師匠の立浪親方（元小結旭豊）は“横綱相撲回避のススメ”を明かした。

　初日を翌日に控え、立浪親方は「順調です。問題ないんじゃないですか」と弟子の状況を説明。痛みが起こり病院に通った右肘の状態も「まあ勉強じゃないですか。勉強しながら、最低でも優勝に近い成績をね。あまりプレッシャーに感じず、今まで通りやってくれれば」と思いやった。

　相手の攻めを受け止め、力を出させた上でねじ伏せる横綱相撲。ただし、豊昇龍は体重１５０キロと幕内平均に至らない。立浪親方は「あまり横綱だと肩に力を入れない方がいい。『いい相撲にこだわる必要ないよ』と言ったんですけどね」と明かした。そして「強い相撲、正攻法の相撲にこだわるとね。体も決して大きくないんだから。速い立ち合いで先手必勝が大事」と続けた。

　この日の豊昇龍は初日を翌日に控え、ぶつかり稽古などで調整。「ワクワクしていますけど、怖いのは怖い。まあ、やるしかないよな。今までと違う？それはそうでしょ」と心境を吐露。稀勢の里、照ノ富士に続く３代連続の新横綱場所優勝については「一日一番集中すれば結果はついてくる」と意気込んだ。