北京五輪銅メダル冨田せな3年ぶり日本一「やっと前の私戻ってきた」

 「スノーボード・全日本選手権ハーフパイプ」(2日、高鷲スノーパーク)

 来年に開幕が迫ったミラノ・コルティナ五輪代表選考レースの対象大会として行われた。女子決勝では、22年北京五輪銅メダルの冨田せな(25)=宇佐美SC=が、3年ぶり4度目の優勝。2位には同代表の小野光希(バートン)、3位には大橋空奈(グローバルスノーデザイン)が入った。

 冨田せなが日本一に返り咲いた。1本目で首位に立つと、2本目はルーティンの難度を上げた。小雨と霧がかかる悪天候に対応し、フロントサイド1080(横3回転)などを着地。若手の台頭著しい横乗り競技で、25歳の五輪メダリストが力を見せつけ、「まだまだ頑張っていこうと思う。日本で一番大きい大会で勝ててうれしい」と笑顔をはじけさせた。

 今季はW杯で2度予選落ちを味わうなど苦戦が続いていたが、銀メダルを獲得したアジア大会(ハルビン)を機に徐々にコンディションは上がり、W杯最終戦では初優勝。国際大会で結果が出始めたことでメンタルが安定し、自信を持って自分の滑りと向き合えるようになってきた。

 今後は冬季五輪を3度制したショーン・ホワイト氏(米国)が新設した「ザ・スノーリーグ」に参戦し、17日に開幕する世界選手権(スイス)に照準を合わせていく。五輪代表選考の評価大会の1つで、3大会連続の夢舞台出場に向けて重要な大舞台。「前(北京五輪時)の私が戻ってきた感じがある。この流れに乗って、自分らしい滑りをして、順位が付いてきたら」と意気込んだ。

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