豊昇龍ドタキャンも琴桜が充実稽古「中身がある」異例の関取12人が集結!
「大相撲春場所」(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)
大阪・松原市内の佐渡ケ嶽部屋稽古場に、12人の関取が集結した。
同部屋の大関琴桜、琴勝峰、琴栄峰。そして関脇大栄翔、小結阿炎、若隆景、若元春、翔猿、高安、欧勝馬、錦木、明生が出稽古に訪れた。
自身初のカド番となる琴桜は21番連続で相撲を取り、16勝5敗。押し込まれてからもろ差しの形で一気に寄り返したり、中に入られあっさり土俵を割るなど、試行錯誤を繰り返す内容に映った。
春場所での対戦が確実な大栄翔、阿炎、若隆景、若元春と相撲を取り「勝ち負けも大事ですけど、それ以上に中身のある稽古ができました」とうなずいた。「全員タイプが完全に違うでしょ。こんなにバラバラになることあります?」と苦笑した。
大阪入り前に時津風部屋に連日出稽古を行うなど、精力的に動いた。「スタートで急いで上げることなく、うまく持っていけたんじゃないかな」と、調整への手ごたえを口にした。
当初は横綱豊昇龍が出稽古に来る予定だったという。「朝聞いて、その後になくなりましたって」と話し、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇)から稽古中に出稽古の取りやめを伝えられた。
豊昇龍との稽古は実現しなかったが、上位陣と充実した稽古を完遂。この日の稽古を「苦しくなってからが勝負だったりするからね。悪い相撲もありましたけど、次の相撲で立て直して、そういうところを含めて」と納得の表情を浮かべていた。





