バド桃田賢斗 約4カ月ぶり実戦で勝利「粘り切れた」昨年11月引退示唆も今後「まだ決まっていない」
「バドミントン・S/Jリーグ」(21日、横浜BUNTAI)
複2試合、単1試合の計3カード(2戦先勝方式)で争われる団体戦の男子準決勝が行われた。NTT東日本はBIPROGYに1-2で敗れ、敗退した。シングルスでは元21年東京五輪代表の桃田賢斗(NTT東日本)が渡辺航貴(BIPROGY)に2-0で勝利し、チームに1勝をもたらしたが、ダブルスで2敗した。
桃田は11月の開幕戦以来、約4カ月ぶりに出場。ヘアピンショットで何度も相手を崩し、好機ではスマッシュもさく裂させた。全盛期のように相手を圧倒する派手さはないが、滝のように汗を垂らしながら足を懸命に動かして勝利。「粘りきることができてよかった」とうなずいた。
昨年11月の開幕戦では「選手としてS/Jリーグに出るのは最後。チームに貢献して優勝したい」と引退を示唆する発言をしていたが、この日は「まだ決まっていない。今日とりあえず勝ったので休みます。(バドミントン教室などの)イベントにいっぱい出ながら考えていきたい」と話すにとどめた。
桃田は世界ランク1位に約3年間も在位し、2度の世界王者に輝いた日本のエース。ただ20年に海外で不慮の交通事故に巻き込まれて全身と目に大けがを負い、才能を奪われた。その後は、シャトルが二重に見えるなどの後遺症と戦いながら完全復活を目指したが、東京五輪は1次リーグで敗退し、パリ五輪は代表落選。「世界一を目指すまでいけない」と悟り、5月のトマス杯を最後に“代表”から退き、戦いの舞台に国内に移した。





