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バド桃田インタビュー(2)違法賭博を悔恨…「結果出るようになり調子に乗っていた」

 2020年7月24日に開幕する東京五輪まで2年を切った。バドミントン男子シングルスで日本勢初の金メダルに挑む桃田賢斗(23)=NTT東日本=がデイリースポーツの単独インタビューに応じ、幼少期は熱心な阪神ファンだったことを明らかにした。左利きの息子に「江夏2世になってほしい」と願う父・信弘さんの影響で、野球のためにバドミントンを始めたことが原点だという。また、16年リオデジャネイロ五輪直前に発覚した違法賭博問題への悔恨の念を告白した桃田は、2年後への思いも口にした。

 桃田を語る上で避けて通れないのは、リオ五輪直前の16年4月に発覚した違法カジノ店での賭博問題だ。約1年の謹慎期間を経て、17年5月に実戦復帰。完全復活への途上にある今、当時の心境をあらためて聞いた。

 ◇ ◇

 -不祥事について。問題が発覚し、遠征先から羽田空港に帰国した時はどんな心境だったのか。

 「五輪前ですごく応援してくださっていた人もたくさんいたが、裏切ってしまって申し訳ないと。もうバドミントンはできないかもしれないなと思った」

 -悪いことをしていた自覚は。

 「最初は興味本位で(違法賭博に)行っていた。でも(14年12月の)全日本総合の決勝で負けて『これじゃダメだ』と思って、それ以降は行ってなかった。なので、自分の中で少しずつ行っていた記憶も薄れていた」

 -発覚時にあらためて大変なことをしたと。

 「本当に取り返しのつかないことをしてしまったと思います。だんだん結果が出るようになってきて調子に乗っている部分もあったと思う。バドミントンができていることも、日本代表でいることも当たり前になってしまっていた。そこに自分の弱さがありました」

 -ネットなどではバッシングもされた。

 「あまり見たくなかったのでSNSもニュースサイトも一切見なかったです。(批判が)怖いと言うよりも、申し訳ないという気持ちが強かった」

 -実際、周囲の反応も厳しかったのか。

 「自分はネガティブになっていて、あまり人と会いたくなかったが、周りは普通に接してくれた。会社に行った時も『してしまったことはしっかり反省して、また次頑張れ』と声をかけてもらって。ありがたかった」

 -謹慎期間中、人事総務課で仕事をしてみて感じたことは。

 「(13年に)入社してからずっと遠征に行っていて、会社がどんな仕事をしているか知らなかった。自分でやってみて大変だなと思ったし、会社の人が頑張っているから競技をできるんだと感じた」

 -エクセルやパワーポイントも使えるようになったと。

 「簡単な資料をつくったりはしました。そういうことも知らなかったので新鮮で楽しかったです」

 -価値観や人生観が変わったりは。

 「競技をできることもそうだし、何不自由なく生活できるのは周りの人がいてこそ。それに気づいて感謝する気持ちが強くなった」

 -2年後には東京五輪もある。

 「もちろん出たい気持ちはありますが、今はどの試合と言うよりも、目の前の1試合1試合を全力で取り組みたい。その先に五輪もあると思っています」

 -将来的な夢は。

 「もっと応援されるような選手になりたいです。そのためにはプレーだけじゃなく、人として成長しなきゃいけないと思っています」

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