錦木の独特な肉体作り「何もしない」 回転ずしで食べる意外な皿数にビックリ

 大相撲幕内の錦木(伊勢ノ海)が20日、都内でちゃんこ料理を紹介する書籍「おすもうさん直伝! かんたん 家ちゃんこ 相撲部屋別 自慢のレシピ」(パイ インターナショナル)の刊行記念イベントに登場。著者の飯塚さき氏とのトークイベントを行った。

 イベント前に報道陣に対応した錦木は「それぞれの部屋の特徴、作り方が書いてある。これを参考に夕飯を作ってくれれば」とアピールした。伊勢ノ海部屋からはみぞれ鍋、力士味噌が登場。「大根がいっぱい入っているので体にいい」と語った。

 錦木は2015年夏場所で新十両を果たすまで、9年間の下積みを経験。ちゃんこ番時代を「味噌汁を作ったらうすい、と言われましたね」と失敗談を紹介した上で「今でも薄い味が好きですね」と語った。

 身長186センチ、体重188キロの体格を誇る34歳。「普通に食べたら体が大きくなった。他のお相撲さんとは違いますね。最近は回転ずしで15皿くらい。最低7皿で終わったこともあります。お酒を飲んだ時に何かしらを食って、それで大きくなったのでは。なんでこんなに大きくなったのだろう」と笑い飛ばした。

 昔から焼酎派で「「今は家で『なかむら』を飲んでいます。その前は『佐藤』、その前は『魔王』でしたね。お酒をやめたら痩せますが、痩せられません」と語った。

 同じ1990年生まれでは関取に遠藤、高安、竜電らがおり「みんな大きなケガがあったが、自分はない」と頑丈さが特徴。食事の栄養、サプリやテーピングなどに気を使う力士が多い中「他のお相撲さんはすごく気を使っているんですが、僕は何もしていません」と自然体を強調。頑丈であり続ける秘けつを「無理をしないこと。僕の体は硬いので、危ないと思ったら諦める。自分の体は分かっているので、自分に合うことをする」と語った。

 24日に大阪入りの予定。春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「春場所の験は悪いです。でも十両と幕内決めたのは大阪」と語った。初場所は千秋楽で勝ち越しを決めたが「ケガをしないこと。(千秋楽まで)取りきることですね」と質素な目標を口にした。

 同著では個性豊かなちゃんこ番たちによる、家庭でも簡単に再現できる14部屋のレシピを紹介。鍋以外にも、おかずやおつまみになる魅惑的な料理とともに、力士たちのオフショットも豊富に掲載された。

 レシピからは大嶽部屋、高田川部屋、春日野部屋、出羽海部屋、時津風部屋、佐渡ケ嶽部屋、伊勢ノ海部屋、阿武松部屋、錣山部屋、高砂部屋、九重部屋、荒汐部屋、鳴戸部屋、雷部屋から、鶏ソップ鍋、卵と大和芋のふわふわお好み焼き、力士唐揚げ、銀だらのチリ鍋、時津風部屋の湯豆腐、とんかつジャポネソース、にんにく力士味噌、塩麹ちゃんこ、納豆巾着、辛寄せ鍋、ロースト鹿肉、トマトちゃんこ、特製グラタン、ガパオライスなどが紹介された。

 飯塚氏は「一番頼みやすい方」と錦木の人柄を語り、そして「腰がどっしりとして、玄人受けするお相撲さんだと思います」とさらなる活躍に期待を寄せていた。

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