フォルティウス初優勝 五輪へ夢つなぎ歓喜の涙 世界選手権の枠取りは「通過点」レベルアップ誓う

 「カーリング・日本選手権」(9日、横浜BUNTAI)

 決勝が行われ、女子はフォルティウスが北海道銀行を8-7で下し、2021年12月以降の現体制では初優勝を果たし、9月末までに行われるミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦への出場を決めた。男子はSC軽井沢クラブが、ロコ・ソラーレを7-5で下して2大会ぶり11度目の日本一に立った。男女の優勝チームは世界選手権(女子は3月、韓国。男子は3~4月、カナダ)代表として同五輪の代表枠獲得に臨む。

 五輪への道をつなげ、普段は冷静沈着なチームが人目もはばからず氷上で泣いた。フォルティウスは第6エンドに3得点して流れをつかむと、延長エンドではスキップの吉村紗也香がドローショットを完璧に沈めて勝利。優勝以外ならミラノ・コルティナ五輪の出場が断たれていただけに「うれしかったし、ホッとした」と目を赤くさせた。

 夢舞台への憧れがチームを支えてきた。出場を逃した北京五輪後の2021年11月に、北海道銀行とのスポンサー契約が終了。新生フォルティウスとしてリスタートしたが、金銭面で苦労した。クラウドファンディングなどで活動費を募り、海外遠征の資金繰りをする日々。満足に練習ができず不安を感じることもあったが「五輪に出たい」との強い気持ちを原動力に、ここまで進んできた。

 出場権をつかんだ五輪代表候補決定戦では、SC軽井沢クとロコ・ソラーレと対戦する。「時間はある。レベルアップして強くなったフォルティウスを見せたい」と吉村。世界選手権の枠取りは「通過点」と表現した。三つどもえの戦いを制し、五輪切符をつかんでみせる。

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