高安が愛妻・杜このみに捧げる大相撲トーナメントV3!豊昇龍撃破で波に乗る
「日本大相撲トーナメント」(9日、両国国技館)
高安(田子ノ浦)が2019年、20年の連覇以来、3度目の幕内トーナメント優勝を果たした。準々決勝で新横綱豊昇龍を寄り倒して勢いに乗り、決勝では関脇若元春を寄り切った。優勝賞金250万円を手にした。
愛妻に捧げた。20年に結婚した妻で演歌歌手の杜このみ、その両親が客席で見守る中、雄姿を届けた。前日の「NHK福祉大相撲」では、杜と公の場で初めてデュエットを披露したばかり。
「昨日は本当にいい思い出になりました。今日は妻、妻の両親も北海道から来てくれたので。いいところを見せたかった。良かったですね」
そう言ってうなずいた高安。前日のデュエットに関しては「食事に行って、楽しかったねと話しながら、おいしいものを食べました」と振り返り、杜からは「うまくできた。完璧だった」と褒められたという。この日の優勝を「昨日から意識していました」と頬を緩ませた。
一男一女のパパとして、愛妻家として力を振り絞ったV3。賞金の使い道を問われ「いつも家族にサポートしてもらっているので。おいしいものを食べに連れて行きたい」と語った。
準々決勝では豊昇龍を左四つから寄り倒す厳しい内容で撃破。「横綱に勝てたのはうれしいですね。時の人ですから」と語ったが、支度部屋から入念に体を動かすなど、準備のたまものと言えそうだ。「集中してやるんですけれど、一番はけがをしてはいけないので、しっかり体を動かして、恥じない相撲をと思っていました」と明かした。
真摯な相撲態度を貫く高安。3場所連続勝ち越し中、大相撲トーナメント制覇と上昇ムードで春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)に向かう。
2月28日に35歳の誕生日を迎えるが「あっという間ですね。玉鷲関を目指して頑張りますよ」とニヤリ。「本場所でもいいところを見せたいですね」と気合を入れ直していた。





