男子ロコ・ソラーレが決勝進出 僅差での勝利に歓喜 本橋麻里コーチも感涙「本当に良かった」五輪代表候補決定戦へ闘志
「カーリング・日本選手権」(8日、横浜BUNTAI)
男女の準決勝が行われ、女子は五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが北海道銀行に5-11で敗れ、決勝進出を逃した。男子はロコ・ソラーレが、前回大会優勝のコンサドーレを5-4で破り、決勝進出。9日の決勝では、女子は北海道銀行がフォルティウスと、男子はロコ・ソラーレとSC軽井沢クが対戦する。
緊張の瞬間は大粒の涙があふれたが、約1センチの差で勝利をつかむと、晴れやかに笑った。前回Vチームとの接戦を制したロコ・ソラーレのスキップ・前田拓海は「中盤あたりから持ち直せた。なんとか食らい付くことができた」と振り返った。
不利な先攻スタートだった4-4の最終エンド。両チームが最終投を終え、勝負は計測にもつれ込んだ。最後まで手に汗握る一戦となったが、僅差で勝利。「正直、見ていられませんでした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
決勝進出が決まるとコーチ席から見守っていた、チーム創設者で代表理事の本橋麻里コーチも、両手で顔を抑えて感涙。「本当に良かった。この1週間、大きく成長している姿を見て、うれしくなりました」と、親心をのぞかせた。
優勝すれば、ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦への出場が決まる。前田海は「優勝しかない。ベストなパフォーマンスを持っていけるように、準備していきたい」と意気込んだ。世界舞台を目指し、まずは日本の頂点を取る。