元横綱朝青龍 豊昇龍の横綱土俵入りに終始笑み「嫌われるほど強くなってほしい」 優勝回数2桁“指令”「超えてみろ」

 大相撲の第74代横綱に昇進した豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、立浪部屋=が31日、東京都渋谷区の明治神宮で奉納土俵入りを行った。約3500人が熱い視線を送り、史上4位の優勝25度を誇った叔父の元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさん(44)らも見守った中、同じ雲竜型を披露した。

 おいっ子の晴れ姿に、終始笑顔があふれた。モンゴルから急きょ来日した元横綱朝青龍のダグワドルジさんは、スマートフォンを縦に掲げて、2分以上にわたり土俵入りの様子を動画撮影した。停止ボタンを押した後、満足そうな表情を浮かべた。「何よりもうれしい。みんなに愛され、力強く、嫌われるほど強くなってほしい」とエールを送った。

 かわいがってきた19歳下の少年が、約3500人のファンの前で、自身と同じ雲竜型の奉納土俵入りを堂々と披露した。両親とともに見守り「昔からきらきらしていた。光っていた」と当時と重なる姿が目に映ったという。相撲では最近の成長を感じ取り「動きが変わってきた。安定してきた」と太鼓判を押した。

 横綱の“先輩”として、求める優勝回数は「2桁でしょ」とキッパリ。自らが記録した史上4位の優勝25度に迫れるか。「やってみろって感じ。超えてみろ」と力強く鼓舞。暴行騒動の責任を取る形で引退するなど、数々の騒動を起こした土俵人生の反省からか「いい人になってほしい。世の中で間違いを起こさないのが一番いい」と諭すように話した。

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